いまの米国株の空気感をざっとまとめると「AI&半導体がまた引っ張ってる、でもバリュエーションは高めで、政治(政府閉鎖)がノイズになってる、ただし利下げが下支え」って感じです。以下、ブログに載せやすい形で整理しますね。
米国株式について詳細に知りたい方は、こちらのリンクからご覧ください。
1. 足元は“AI・半導体”がもう一段強い
11月に入ってからまたAI関連が買われていて、NvidiaやPalantirなどAIど真ん中のところが相場を上に引っ張る日が増えています。背景には「政府閉鎖(シャットダウン)が終わりそう」という安心感と、AI向け投資がまだ続くという思惑があります。コピーグラム+3Reuters+3バロンズ+3
今年はS&P500全体が上がっているように見えても、実は“AIインフラに関わるところだけめちゃくちゃ上がってる”という構図が続いています。10月〜11月の上昇も「広くみんな上がった」というより「勝ち組セクターがまた上を取った」パターンです。Madison Investments+1
2. 一方で「ちょっと高くない?」という声もある
FactSetのまとめだと、S&P500の先行P/Eは22倍台で、5年平均・10年平均より高い位置。つまり“いい決算を出してるから買われてるけど、価格もだいぶ先行してる”状態です。決算はおおむねよくて、通期でも二桁成長を見ているのに、テックに偏った指数構成と高めのバリュエーションを気にする向きも増えています。FactSet Insight+2Oppenheimer.com+2
この「上がってるけど少し割高」というところに、政府閉鎖の長期化懸念が重なって11月序盤は一回売られた、というのが今月のリズムですね。マーケットウォッチ
3. 市場が気にしているのは“利下げがいつ止まるか”
2025年はFRBが24年末からの利下げをゆっくり続けていて、政策金利は3.75〜4.00%レンジ。投資家は「12月にもう一回あるのか」「26年にどれくらい下げるのか」を見ています。利下げが続くなら株には追い風、でもインフレがまたぶり返すと“下げ幅が小さくなる=株の上値も重くなる”ので、ここが今いちばん見られているポイントです。フィデリティ+3U.S. Bank+3JPモルガン+3
なので今の上昇は“利下げで金利が下がるから買われている”側面もあって、経済指標が弱く出ると「これで利下げが進む」と逆に株が上がる日もあります。フォーチュン
4. 政治とデータ不足が短期のノイズに
今やっている米政府のシャットダウンが長引いていて、経済指標の発表が遅れたりしているのが11月相場のややこしいところです。データが出ないと投資家は企業決算により敏感になるので、「決算が少しでも弱い=すぐ売られる」という動きも同時に出やすいです。ここは11月ならではのノイズ。マーケットウォッチ+1
5. セクターで見るとこうなってる
- 強い:情報技術・コミュニケーション・一部ヘルスケア(バリュエーション割安からの見直し)FactSet Insight+1
- 材料で上下してる:エネルギー、消費、政府関連(シャットダウンの影響を受けやすい)Yahoo!ファイナンス+1
- 出遅れ気味:指数の真ん中あたりの“普通の銘柄”は、AIほどの評価をまだ受けていない。10月〜11月の上昇も「メガキャップ頼み」という評価が続いています。Madison Investments
6. いま日本から見るときのポイント
- AI一択になりすぎないかを見る
今の米国株はAI・半導体が牽引しているので、ここに逆風が来ると指数ごと揺れます。買うとしても、全額ハイテクではなくS&P500やヘルスケアを混ぜるとバランスがとりやすいです。Madison Investments+1 - 利下げペースのニュースは必ずチェック
今の上げは金利低下を前提にしているので、FRBが「もうあまり下げないよ」と言い出したら短期でボラが出ます。12月会合の記事は見ておきましょう。Investopedia - 政治イベントは短期のブレと割り切る
政府閉鎖が長引くときは一回下がって、解決の観測で戻る、というパターンなので、ここで気持ちを振り回されないほうがいいです。ブルームバーグ+1
まとめ
- 直近はAI・半導体がまた主役に戻ってきて、指数をぐいっと押し上げている。Reuters+1
- ただし全体のバリュエーションはやや高めで、「いい決算が前提」の相場になっている。FactSet Insight
- FRBの利下げが株を支えているので、金利ニュースの影響が大きい。U.S. Bank+1
- 政府閉鎖が長引くと一時的に売られるが、解決観測で戻るという“ニュース相場”の側面もある。



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